スタッフが誰もいない朝の工房。

日中の機械が回るめまぐるしさと違い、とても静かで最近の朝の冷たい空気もあいまってとても神聖であり、何かが始まる瞬間がしてワクワクしてしまいます。

ウォルデンの家具作りは効率化を優先した分業制などでは全くなく、一人のスタッフが最初から完成(塗装まで)まで行うようにしています。

塗装は重なった場合、一緒に塗装してしまうこともありますが、製作から多くの場合は作ったスタッフが塗装、納品までを行うようにしています。

個人邸の家具が多いので、その先の依頼主が見える仕事であってほしいし。作った家具がどのような方に、どんな場所でどんな使われ方をするかを実際に見てほしいという気持ちがあります。

スタッフたちが製作してくれる家具は安心して任せられるので、僕は図面の説明とアドバイスをするくらいで、図面の作成と見積もりのないときは僕も家具の製作をしています。

スタッフたちに比べて製作時間の短い僕にとっては、家具作りは戦いです。

何との戦い?自分?よくわからないのですが戦っています。

良い職人とは何か、以前、大先輩の職人さんが言っていたのですが、それは”綺麗に早く作るのがいい職人だ”と

何年も家具を作っていますが、以前に比べて作るスピードもまた早くなった気がしています。

製作に集中できるのもスタッフのおかげです。

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