外国のお客様からのご依頼で、日本の家で使うブックシェルフを製作しました。
色はブルーグレーの特注色。何色かサンプルを持っていき、その中からお選びいただいた色です。
車の塗装にも使われるアクリルウレタン塗料の塗りつぶしで仕上げました。
色の感覚や選び方など、外国の方はさすがだなと思うことがよくあります。
突板や無垢材の家具は、ウォルデンではウレタンクリア塗装を施します。
家具は僕の中では暮らしの道具という位置付けです。
20年30年メンテナンスなんかしなくても当たり前に使えるものを作りたいと思っています。
一般の方には違いがわかりにくいかもしれないのですが、ウレタンとオイル仕上げは大きく異なります。
ウレタンは表面に塗装の膜を作り、水や汚れに強くなります。
塗装の技術も必要とされます。
オイルは木に浸透させるため、表面の保護にはなりません。
水や汚れた手で触ってしまうと、シミになりやすいです。
オイルの方が艶が出ないため、木の雰囲気をそのまま感じていただけます。
見た目はいいのですが、オイル仕上げでシミだらけになってしまった家具を見ると雰囲気という言葉だけでは、片付けられないと思っています。
何度かオイル塗装の家具をウレタン塗装に塗り直した経験からするとよっぽど丁寧に暮らさないと難しいと思います。