洗面収納
土曜日、横浜のJ邸の洗面収納の納品に行ってきました。
取り付けはとても順調に進んでいたのですが、
取り付けの終盤にかかったところでミスが発覚しました。
天井まで高さのある収納なのですが、1番上の開き扉が
扉を開ける時に照明とぶつかってしまうのです。
原因は事前に採寸に伺った時の私の確認ミスにあります。
お客様にはご了承頂き扉を、持って帰り
再加工した扉を、後日納品させて頂くことになりました。
また、別でご主人からご指摘
頂いたのが家具の匂いについてです。
私も嗅いでみたのですが、原因は家具の本体に使用している
ポリエステル化粧合板からきていることが判明しました。
材料は接着剤を含め、全て環境基準を満たした
フォースターの物を使用しています。
また今回は溶剤を使用した、ゴム系の接着剤も使用していません。
時間が経てば、匂いが少なくなっていくことは考えられます。
ただお客様からは、事前にタオルなどを収納することを聞いていたので
なにかしら対策をとっておく必要があったのかもしれません。
それで思い出したのが、取引のある材料屋さんが紹介していた、
匂いの少ないポリエステル合板のことです。
日々、家具製作をしているせいか、ポリエステル合板の匂いについて
慣れてしまっていたため、その時は無臭ポリエステル合板について言われても
いまいちピンと来ませんでした。
ただご指摘頂いた以上、今後は考えなくてはいけません。
私の知っている限りでは、無臭ポリエステル合板を使用している家具屋さんは
少ないと思います。
知名度の低さや、価格が高価なことに原因があると思います。
すぐに全てを無臭ポリエステル合板にする訳にはいきませんが
少なくとも、キッチン関係の物や、衣類収納関係の物には使用していきたいと思います。
ゆくゆくは全てを、無臭ポリエステル合板に変更していくつもりです。
*現在は臭いの原因となるエチレンを含まないノンエチレンポリを
標準で使用しています。
よりよい家具を作る為にも、一般的な環境基準以上に
独自の基準が必要になってくることを感じました。
J様にはご迷惑おかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
とても反省と勉強になった、1日となりました。
walden (オーダー家具、設計製作)